こんばんは。管理人です。
夏休みに三郎丸蒸留所に行ったあと、また性懲りもなく、蒸留所見学に行ってきたわけですよ。
だって、自分の好きなものが出来上がる流れを見るのってワクワクしません?
というわけで今回は、最近通年販売のシングルモルトか発売されて話題の「本坊酒造 マルス駒ヶ岳蒸留所」を見学してきました!

(一回他のウイスキー蒸留所に行ったら、他も行ってみたくなるわけで・・・。)
蒸留所ごとにウイスキーの味わいや風味が全然違いますので、こちらの駒ヶ岳蒸留所の製造方法やこだわりを見ていきましょう。
マルスウイスキーはかなりフルーティー感や和菓子のような優しい甘さ(※管理人の主観です。)が特徴だと思いますので、そのヒミツを探って行きたいと思います。
「マルス駒ヶ岳蒸留所」の概要
まずは、「マルス駒ヶ岳蒸留所」について軽くご紹介。

- 正式名称:本坊酒造「マルス駒ヶ岳蒸留所」
- 公式サイトはこちら
- 所在地:長野県上伊那郡宮田村4752-31
- アクセス:JR飯田線で「駒ヶ根駅」または「宮田駅」を下車後、タクシーで約10分(電車の場合)
こちらの蒸留所は、長野県中央アルプス山系「木曽駒ヶ岳」の麓、標高798mに位置する自然豊かな立地にある蒸留所になります。
1989年の酒税法改正やウイスキー不況の影響を受けて1992年より蒸留を休止していましたが、2011年に復活を遂げた蒸溜所です。そして、2020年にはリニューアルされ、蒸留棟や樽貯蔵庫などが整備されました。

蒸溜所の外には写真のように当時の蒸留器(ポットスチル)が設置され、こちらは2014年まで実際に使われていました。このポットスチルを設計したのは、ニッカウヰスキー創設者・竹鶴正孝さんの上司であった岩井喜一郎さん。岩井さんの指導の下で、マルスウイスキーが誕生しました。
つまり、竹鶴政孝さんは日本ウイスキー作りの父なら、岩井喜一郎さんは祖父、というべきでしょうか。
実際に、摂津酒造時代に竹鶴政孝さんに「スコットランド行ってこい」と言ったのは岩井さんだそうです。
ちなみにマルスウイスキーの「マルス」の意味は、火星の「MARS(マーズ)」とローマ神話の軍神であり農耕神の「MARS(マルス)」が由来です。自分の厨二心をくすぐる由来でかっこええ。
さて、余談になりましたが、木曽駒ヶ岳の自然の恵みを受けたウイスキーの風味がどうやって出来るのか、蒸留所見学の様子をお送りします。
「マルス駒ヶ岳蒸留所」に向かいます。
今回は新幹線とJRを乗り継ぎます。
朝起きたのは6時前。眠い・・・
ほぼ始発の勢いで駅に向かいます。

朝っぱらからですが、ビールとじゃがりこをキメていきます。
新幹線で飲む酒うんめぇ~www
途中で長野駅で、特急に乗り換えます。

コナンのポップがデカデカとありました。今回の舞台は長野だから?
さてそのまま特急に乗って、JRに乗り換え・・・
合計で電車に揺られることなんと5時間。遠すぎ!
着いたのは・・・

最寄り駅である宮田駅に着きました!
(どこやねん、と思う方もいらっしゃると思いますが、長野県の山ン中になります)

周囲は山に囲まれて、夏なのに少し涼しかったです。空気も澄んでいて、近くの用水路に流れる水ですら、すごく綺麗でした。
ここからはタクシーで向かいます!(歩くと1時間以上かかるので・・・)

着いたーーー!
片道だけでもかなり遠かったです(^_^;)

出迎えてくれたのは、先ほども紹介した、2014年まで実際に使われていた岩井製ポットスチル。

近くには、詳しい説明があります。

こちらが蒸留所の案内図。ウイスキーの製造工程のみ見学可能で、ビールやワインの貯蔵庫に関しては立ち入り禁止となっていますのでご注意!
次は見学の受付のために、ビジター棟へ向かいます!
ビジター棟に潜入!受付するぞー!

こちらがビジター棟兼ショップの建屋になります。森のコテージみたいな外観が美しい。

こちらがビジター棟の入り口。入って左手側で、見学受付の書類を書いて、右手側にあるショップ内にある、見学受付窓口に書類を提出します。

受付が終了すると、ビジターカードを渡されます。これでウイスキーの蒸留棟が見学できます!
ウイスキー蒸留棟に向かいます!
さて、これからウイスキーの蒸留棟に向かいますが、改めて見ると大自然の中に囲まれた蒸留所なので、自然の美しさも感じました。


緑が美しい休憩所。ここにはフジバカマという花が咲いており、アサギマダラという蝶々が集まって来ていました。
マルスウイスキーから過去にここをモチーフにしたウイスキーが発売されていたようです。

こちらはウイスキーの熟成庫だそうです。残念ながら関係者以外立ち入り禁止のため、今回は外観のみ。


さて、案内に沿って蒸留棟の前まで来ました。(1本道なので、迷うことはありません)
さて、ここからが見学の開始です!
ウイスキー蒸留棟に潜入!
今回の見学は受付さえすれば、自由に見学ができます。駒ヶ岳はツーリングにも最適なので、バイカー達もお土産を買うために寄っていってました。(ショップで買い物だけなら、自由に出入り可能です。)
※飲酒運転は当たり前ですが、法律で禁止されています。
ここからはウイスキー蒸留棟の見学の様子をザックリとご紹介いたします!。

先ずは、入り口に入ると、マルスウイスキーの生みの親である、岩井喜一郎さんの生い立ちとブランドロゴの説明があります。

岩井さんは日本のアルコール製造の礎を作った第一人者だったそうです。マッサンの上司スゲー!

横の小窓の奥には樽が沢山!どうやら隣は熟成庫のようですね!

マルスウイスキーの歴史や過去に販売されたウイスキーの年表など、今までどのようにウイスキーを作ってきたかも勉強できます。
さて、入り口でのポップで、マルスウイスキーの伝統を学んだので、遂にウイスキー蒸留棟に潜入!

うおおおおお!Youtubeとかで見たことあるやつーー!
最初に目玉のポットスチルがお出迎え!それと同時にウイスキー蒸留所特有の麦汁の甘い香りがなんとも素晴らしい。
見学棟でウイスキーの蒸留設備を見学するそ!
マルス駒ヶ岳蒸留所はウイスキー蒸留棟の中に、見学棟があり、そこの中で周囲の窓から製造設備を自由に見て回るといった仕組みになっております。
空調が効いた部屋の中から高みの見物をしている感覚でしたw
写真は自由に取ることが可能でしたので、一部を紹介したいと思います。


こちらは原材料となる大麦麦芽を粉砕する工程です。粉砕機の外の白い土嚢袋みたいなやつの中に、仕入れた大麦麦芽が入っているそうです。


こちらは麦汁を作る糖化タンク「マッシュタン」になります。かなりデカいぞ・・・!!
写真だとその大きさが伝わりづらいのがなんとも歯痒い・・・!


次は麦汁に酵母を加えてアルコールに発酵させる発酵槽「ウオッシュバック」です!
ここでは木製とステンレス製の2種類を使うことで、味わいに変化を与えているのだとか。


こちらがメインになる蒸留器「ポットスチル」になります!これを見ると、ウイスキーの蒸留棟に来たんだなあと感じます^^
正面右が、初留器、正面左が再留器となっており、ここを通ることで、ニューポットができます!
それを各種の樽に詰めて熟成をすることで、ウイスキー原酒となります。

ポットスチルのふもとでは、サンプルを取ったり、温度なんかを定期的にデータ取りをしていました。手前がかかっているのが分かります。
見学の後は、ビジター棟併設のバーでテイスティングだ!
さて、見学も終わったので、ビジター棟に併設されているバーでテイスティングをしたいと思います!これが楽しみ過ぎ!!

今回、私がチョイスしたのは「マルスウイスキー3種類飲み比べセット」です!
お値段は3種類1セットで1500円です。(1杯500円くらいです)
内容としては、
- 左側:マルス駒ヶ岳蒸留所限定ウイスキー
- 真ん中:シングルモルト駒ヶ岳 2024エディション(その年発売の限定シングルモルト)
- 右側:マルスモルトギャラリー7年(※試飲のみ。販売終了品)
となっております。
他にも、本坊酒造のワインやビール、ノンアルコールとして、樽熟成したコーヒーしたドリップコーヒー(アイスもOK)や、ブドウジュースなんかもあるので、ドライバーも楽しめるようになっています^^

ラウンジに座ってゆっくり楽しみたいと思います。テイスティングレビューをザックリとさせていただくと…?
- マルス駒ヶ岳蒸留所限定ウイスキー(左側):とにかく甘い。メープルシロップのような甘み強い
- シングルモルト駒ヶ岳 2024エディション(真ん中):りんごやキャラメル感が強い。
- マルスモルトギャラリー7年(右側):炭や焚き火のスモーキーさ。
こんな感じでしたね。
管理人が好きだと感じたのは・・・?

選ばれたのは、「マルスモルトギャラリー7年」でしたwwwスモーキー万歳www
ですが全てかなり美味しいウイスキーでしたので、マルスウイスキーの素晴らしさを体験できました!!
最後はやっぱりお土産!ショップでお買い物!

最後はショップでお買い物をしていきたいと思います!
先ほどのバーで飲んだウイスキーの他にも、ワイン、ビール、ジン、ブドウジュース、グラスやカップなども売っていました。
ここだけでもかなり、時間をつぶせました。今回管理人が購入したのは・・・?

- (右側)アウトドアラバーズ 約¥4,000
- (真ん中)マルス駒ヶ岳蒸留所限定ウイスキー 約¥5,500
- (右側)シングルモルト駒ヶ岳 2024エディション 約¥9,000
の3本になります。いやぁ、金使ったわぁ~。
ウイスキーのボトル3つは帰りの電車内でかなり荷物になりましたが、非常にうれしい収穫でした。
・・・ただ、岩井のワインカスクやシェリーカスクが欲しかったのですが、売ってませんでした。残念!
まとめと感想
今回のマルス駒ヶ岳蒸留所は、行くのがすごく大変でした。
しかし、中央アルプス・木曽駒ヶ岳の自然の恵みと静寂に包まれた、まさにウイスキーの聖地といったところでした。
ニッカウイスキーの竹鶴政孝さんの上司、岩井喜一郎さんの作りたかったウイスキーの集大成がこの蒸留所を通じて、多くの人を幸せにしているんだと感動しました!
ものづくりの素晴らしさを感じてみたい方は是非とも訪れて見てください!
これからも、本ブログではウイスキーはもちろん、お酒の魅力や素晴らしさを伝えて参ります。
また、別の蒸留所に行った時は、共有致しますので、是非、SNSで拡散をお願いいたします。
それでは、最後までお読みいただきありがとうございました!!